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鍼灸治療・訪問治療・交通事故(滋賀県野洲・守山)

私は鍼灸師になってよかったなぁという話

公開日:2024年10月20日

※この記事は私と同じ鍼灸師の先生向けに書いています


初めまして

秋岡智子です。

滋賀県野洲市で鍼灸師あんまマッサージ指圧師として毎日楽しく働いています

先生はどうですか?

 

当院ではこの度、同業者の先生向けの美容鍼メニューを設けました


自己紹介

  私は1982年、四姉妹の三女として大阪に生まれ、

 

引っ越しの多い幼少期を過ごしました。  

~団地育ちです~

 

12歳から移り住んだポツンと一軒家のような田舎での生活の中で、

『広い世界を見てみたい』と、独学で英語を学び、

17歳の頃に約1年間のアメリカ留学を経験しました。

~中学生の頃 英語の勉強にと字幕で洋画をよく観ていました

 

日本の公立高校に一学期だけ通って休学し、夏から単身渡米。

アメリカのネバダ州ラスベガスの

ごく一般的な公立高校にホームステイで一年間通いました。

 

ラスベガスは移民が多い地域で、英語の話せない外国人は珍しくなく、

日本から来た私にも特別扱いは一切ありませんでした。

 

 

日本と違って何年何組というホームルームはなく、

授業ごとに先生も生徒も学年を超えて入れ替わります。

 

部活動は季節ごとにやりたいメンバーを招集して活動し、大会が終われば解散。

 

服装、髪型、すべて自由ですが、成績が振るわないと、容赦なく下のレベルに落とされます。

~秋はバレーボール、春にはソフトボールチームに所属しました

 

そんな個人主義の環境で、勉強もスポーツも挑戦の連続でしたが、

「人々の営みは世界中どこでも同じ」という

普遍的な事実に気付く瞬間が多々ありました。

 

また、英語という言語に対する考え方もこの経験を通じて変わりました

 

それまで私は、英語は、マスターすれば世界と繋がれる

「最も重要なスキル」だと考えていました。

 

しかし、現地での生活を通じて、言語はあくまで

「思いを伝えるためのツール」に過ぎず、本当に重要なのは

「何を伝えたいか」「何を成し遂げたいか」という

目的であることに気付きました。

 

この発見は、私にとって大きな気づきであり、

単なる言語習得の先にある「目的」を見つけるための

新たな旅が始まった瞬間でもありました。

 

留学前の私は、英語力があれば世界を広げられる

と信じていましたが、実際に異文化で生活してみて感じたのは、

言語以上に大切なものがあるということでした。

 

それは、相手を思いやるコミュニケーション能力や、

場を和ませるユーモア、そして人と人との繋がりを築く上で

欠かせない、共感力といった「人間の本質的な部分」でした。

 

当時の私は、自分にはその「本質的な能力」が

圧倒的に不足していると痛感しました。

 

アメリカに行くまでの私は、友人も人並みにいましたが、

本を読んだり音楽を聴いたり物思いに耽ったり、

1人時間が好きな子どもでした。

 

まず自分の意見を持ち、それを言葉にして相手に伝える、

そして自分も相手を理解し、心を通わせる。

そのような社会生活の基本とも言える部分の大切さと楽しさに、

そのころになってようやく気が付いた感覚でした。

 

言語はそれを達成するための1つのツールに過ぎないのです。

 

アメリカの生活の中で自分の中にある課題を見つめ、

自分はもっと深いレベルでの「人間力」を養う必要があると強く感じたのです。

 

日本に帰国後、語学力をさらに伸ばすことには

興味が湧かなくなっていました。

 

それよりも、自分自身の人間としての成長や、

社会の中で人々とどう向き合っていくかに関心が移っていました。

 

そして、思い切って鍼灸あんまマッサージの専門学校への進学を決めました。

留学生の仲間が、コミュニケーションの一助となるようにと、

マッサージが特技だとアピールしていたことがきっかけでした。

 

「言葉」ではなく「身体を通じて」人と繋がることが、

私にとって最適な道だと想像したのです。


専門学校時代~現在

語学への情熱が覚めるとともに、勉強への意欲が薄れ

バイトや遊びに忙しく過ごします。

先に柔整科を出ていた、のちの夫とはここで出会いました。

写真

 

 

無事に国家資格を取得し、東洋医学専門の鍼灸院へ勤務することになりました。

その院での経験はまさに目から鱗の連続でした。

 

脈診や腹診、舌診を通じて、身体の状態を読み解き、

ツボを刺激して治療を行うという東洋医学の神秘に毎日感動していました。

 

特に院長先生の技術に触れることで、私はこの道を極めたいと強く思うようになりました。

写真

 

数年のち、卒業後すぐに大阪市都島区で開業していた夫と結婚し、

3回の産休・育休を挟みつつ、夫と共に鍼灸師としてのキャリアを積み重ねてきました。

 

 

現在は夫や他のスタッフと共に滋賀県野洲市にある

【野洲行畑鍼灸整骨院】にて毎日多くの方の施術にあたっております。

野洲行畑鍼灸整骨院店舗情報


私と美容鍼との出会い

3人目の育休が開けようという頃、当時美容鍼施術を担当していた先生が

退職することになり、私が引き継ぐこととなりました。

 

・たるみが〜と言われればこうやって打つ

・ほうれい線が〜と言われたらココにこう打つ

・ニキビにはこう

・クマにはこう  etc

 

彼女は丁寧なカルテを残してくれましたが、

引き継いだ患者さまにはその後長くは来ていただけませんでした。

 

今思えば自分で自分が何をやっているのか、

自信の無い状態でしたので当然だったと思います。

(当時ご来院いただいた方には申し訳ない限りです💦)

 

 

そこから自分なりに美容鍼と向き合う日々が始まりました。

私が鍼灸の学生であった20年前、学校の先生方でさえ

『そういうのがあるらしい』といった程度で、

授業で美容鍼について学ぶ機会は無く、

顔に存在する経穴への刺針練習が何度かあっただけでした。

 

 

そこで私は美容鍼に関するネット記事を片っ端から読んだり、

鍼灸学会の文献などの知識を集めてノートにまとめてみたり、

また自分が鍼灸師であることを伏せて他県の鍼灸院へ受けに行ったり、

有名な先生方が集まる美容鍼のシンポジウムに、

新幹線に乗って参加したりもしました。

 

それは【美容鍼とは何か】という問いに

納得できる答えを探し続けた行動でした。

 

答えは見つからないものの、行動量を自信にして、

なんとか美容鍼の施術をしている中で、

リピートしていただける方が少しずつ増えて来ましたが、

患者さまの様々な問いに確信を持って答えられない自分がいました。

 

「美容鍼でこの目の下のふくらみって治る?」

「眉間の皺が気になってて、

これ以上深くならないように鍼でなんとかならん?」

「ダーマペンと美容鍼ってどう違うの?一緒?」etc

 


【幸田マオ先生との出会い】

そんな時、Instagramで幸田マオ先生を見つけます。

 

お医者さんとセミナーをやっている

ここに私が求めている答えがあるのかもしれない

 

このページをご覧になられている多くの先生方と同じように(❓)

『幸田マオ』で検索して一通りの記事を読みました。

 

一方、当時の私は、自分のコミュニケーション下手の

問題についても悶々としていました。

 

手前味噌のようですが、院長の夫は、私とまるで対極の人間です。

明るい人たらしで、はつらつとしていて人を惹きつける人間力の高さがあり、

感情を表すのも上手です。

 

そんな夫と一緒に働く時間が長くなるにつれ、自分と彼との力の差を感じて、

なんとも言えない、焦りのような気持ちを抱えていました。

 

人はすぐには変われない、けど水増しならすぐにできる。

水増し力であなたはすぐに魅力的になれる。水増しマオの会

マオ先生が会を立ち上げるという記事を見つけた時は、

迷わず参加する行動を起こしていました。

 

まさに自分に必要なのはこれ【水増し力】だと思いました。

 

入会後、研修やzoomセミナーを重ねて1つずつモヤが晴れて行きました。

 

そのきっかけは知識を入れたことだけではありません。

 

毎日毎晩、休憩時間や仕事の後、繰り返し研修動画を見て、

自分の顔や頭に鍼を打ち、パルスをかけました。

 

時には子どもたちの顔や身体を借りて、鍼を打つ練習をし続けました。

 

休みの日でもポケットに鍼管を入れて、

手と鍼管を馴染ませようとしていました。

 

子どもの習い事の送迎などの出先の車の中でも、

いつでもとにかく時間があれば自分に鍼を打つ日々。

 

こんなに鍼の技術と向き合ったのは初めてでした。

 

それまで私は鍼の痛みを少なくするには細い針を

使用するしかないものと思っていましたが、

ハリケーン塚本先生のゼロゼロハリケーン法という技術と出会い、

練習を重ねることで、3番鍼でも限りなく少ない痛みで

お顔に鍼を打てるようにまでなりました。

写真

 

水増しマオの会では、知識と技術、また思考の部分も

ブラッシュアップされていくのを体験しました。

 

美容の正しい知識を入れることで患者さまの疑問にも答えられるようになり、

鍼の刺激量のコントロールができるようになったことで

身体のすべての部位にこれまでより自信を持って鍼を打てるようになりました。

 

きっかけは美容鍼でしたが、手法だけでなく、

鍼灸師という仕事に対する根本的な考え方が身についたからだと思います。

 

 

鍼灸師の仕事は、ただ施術を提供するということだけではなく、

人間関係の中で育まれる信頼や絆によって成り立っているのだと実感しています。

 

そしてそれが私の人生における充実感の源となっています。

 

私の人生の旅はまだ続いており、自分が成し遂げたいことを

完全に見つけたわけではありません。

 

それでも鍼灸師という仕事を通じて、成長する自分を感じながら、

それを見い出すことはできると感じています。

 

鍼灸師になって良かった。

これからも一生鍼灸師として生きて行きたい。

 

そうはっきりと思えるようになった私が、

マオ先生から受け取ったバトンを先生へ繋ぐため

同業者メニューを設けました

 

鍼灸師の先生向け美容鍼

※電話予約、または公式ラインよりお問い合わせください

※研修や練習会ではありません。患者さまと同じように美容鍼を受けていただきます。

 

鍼灸師同士、ライバルであっても敵ではないと考えています。

 

最後までお読みいただきありがとうございます。