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鍼灸治療・訪問治療・交通事故(滋賀県野洲・守山)

急性外傷の応急処置(PEACE and LOVE編 その1)

公開日:2022年03月12日 タグ:,

 

こんにちは!

 

野洲行畑鍼灸整骨院の山外です(n*´ω`*n)

 

前回までは「RICE」「PRICE」「POLICE」と

急性期対応に限定した話をしていました。

 

今回の「PEACE and LOVE」は

2020年に亜急性期および慢性期も含めた対応を提唱されています。

 

さっそく解説していきます(`・ω・´)

 

 

まず、「PEACE and LOVE」とandでつながれていますよね?

 

「PEACE」が急性期の基本指針

「LOVE」が亜急性期以降の基本指針

となっています。

 

「PEACE」からいきますよ!

 

Protection:患部保護

 

Elevation:挙上

 

Avoid anti-inflammatories:抗炎症を控える

 

Compression:圧迫

 

Education:患者教育

 

 

頭文字をとって「PEACE」です!

 

前回までに記述した内容とかぶっているとこがありますね。

 

追加されたA(抗炎症を控える)とE(患者教育)について掘り下げます。

 

Avoid anti-inflammatories(抗炎症を控える)とは

実は炎症反応は組織の回復に必要で、その反応を過度に抑制することは

かえって長期的な組織回復にとってマイナスになりかねない・・・

と研究結果がでたのです。

なので、過度に炎症を抑えることは控えたほうが良いでしょう。

 

 

Education(患者教育)とは

患者さんの状態に最も適した対処法を指導し、不必要な受動的療法を避けるようにする

また、病態と負荷マネジメントについての理解も重要となる

 

これは、施術者に対しての心得ですね。

 

 

お気付きになった方もいるかと思いますが、

今回の「PEACE」からIcing(冷却)がなくなってるのです。

 

まだ研究途中でエビデンス(科学的根拠)がない状態ですので、

絶対にこうだ!これが正しいんだ!というわけで

こんな説もあるんだな程度でお読みください。

 

Icingについてはよく使用される治療法ではありますが、

実は軟部組織損傷・障害に対する有用性を示した質の高いエビデンス(科学的根拠)はありません。

しかし、鎮痛効果の報告は多数あります。

ですが、炎症反応や血管新生・血行障害・好中球およびマクロファージ浸潤の遅延

未熟な筋線維の増加などが懸念されており、

過度な抗炎症は控え、実施の際はその意義について十分考慮すべきである。

 

と、海外の研究者が発表されました。

現在も研究されている分野なのです。

 

色々と難しい内容が書かれていますが、

研究段階で確定事項ではありません。

 

今後、研究が進めばIcingについてより詳しい発表されるでしょう。

 

私達も知識の更新をしていきますので

また進展あればブログにあげますね!

 

 

 

 

さて、難しい内容になってしまいましたが

「PIACE」編はこれで終わりです。

 

長くなってしまったので

「LOVE」についてはまた次回にします!

 

更新をお待ちください(^_-)-☆